サイトメガロウイルスと妊娠

サイトメガロウイルに赤ちゃんがお腹の中で先天感染を起こしてしまうと、さまざまな神経障害(難聴・精神発達遅滞・運動障害・視力障害)や、発育障害・肝臓、脾臓の腫大を生じる可能性があります。

 

お腹の超音波検査で症状が確認できるケースもありますが、出生前や出生時には症状が現れず、感染していることに気付かれないことが多いです。

 

生後半年~数年以上経過したのち、耳が聞こえないなどの症状が出て初めて先天性サイトメガロウイルス感染症と診断されています。

難聴は代表的な症状のひとつであり、先天性の難聴のうち、4分の1はサイトメガロウイルス感染症によるものともいわれています。なお、先天性の聴力障害は1000人に1人とされており、そのうち20%程度はサイトメガロウイルス感染症によるものであるという推定があります。